女医の診療時間
小児科医(女)は午前中と、月・水・金の昼に診療しています。
昼は予約外来です。各種アレルギー疾患、夜尿症など慢性疾患専用となります。
ご希望の方は電話にてお問い合わせください。
風邪の症状のある時は、この時間には来ていただけません。予約外で午前中においでください。
夕診では院長がお子さんも診察しています。内科医ですが、小児診療の経験が豊富で子供好きです。夜のみに受診されているお子さんもたくさんいらっしゃいます。
経過が長い場合、アレルギーや小児科疾患についての突っ込んだご相談の場合、大人のアレルギー疾患で女医の診察を希望される方は午前においでください。
アレルギー疾患の診療
女医の専門分野はアレルギー疾患です。現時点での標準的な診断・治療をしていると思います。
当院でできること
- 湿疹、アトピー性皮膚炎のスキンケア指導と管理
- 食物アレルギーの診断(血液検査、皮膚プリックテスト)と管理
- 食物経口負荷試験
- エピペン処方
- 気管支喘息の診断と管理(呼吸機能検査スパイロメトリー)
- アレルゲン舌下免疫療法(シダキュア® ミティキュア®)
- アトピー性皮膚炎の生物学的製剤治療(デュピクセント® ミチーガ®) など
当院ではできないこと
- 皮膚パッチテスト
- 食物の経口免疫療法
- アレルゲン皮下免疫療法 など
治療方針
アトピー性皮膚炎
赤ちゃんに湿疹が出てきた場合、できるだけ早くステロイド軟膏などを使用してきれいにし、つるつるを保ちながら薬を塗る間隔を空けていきます。生後5か月を過ぎたら、食物アレルギー予防のためにも離乳食を遅らせずに始めます。
湿疹の程度によっては、すでに食物アレルギーをきたしていることもありますので、先に検査をすることもあります。
現在はステロイドと保湿剤以外に、炎症を抑えるステロイドではない軟膏が何種類も使えるようになっています。
アトピー性皮膚炎でかゆがっていても体は元気なため、なかなか医療機関には足が向かない方も多いかと思いますが、かぜのついでに数か月に1回薬をもらって悪い時だけ塗るのでは、なかなか良くはなっていきません。皮膚科さんでも小児科でも1カ月に1回程度は受診して、よくコントロールをしていきましょう。お子さんは自分で塗れるように徐々に練習しましょう。
食物アレルギー
典型的な症状
①特定の食品(卵、乳製品など)を食べた後に、皮膚の赤み・かゆみ、咳、嘔吐などがあった
②果物や野菜などを食べて、今まで大丈夫だったのに口の中がピリピリするようになった
①即時型反応:「何を」「どれくらい」食べたら「どれくらい後」に「どんな症状」が出て、「いつおさまったか」を教えていただけると、とても参考になります。写真を撮って見せていただくのもよいでしょう。
②口腔アレルギー症候群:先に花粉症になり、その花粉と似たたんぱく質の構造をもっている果物や野菜に反応してしまうことがあります。花粉の特異的IgE抗体検査や皮膚テストをすることが診断の役に立ちます。
①即時型の場合、お子さんは成長とともに食べられるようになることが多いです。必要最低限の除去とし、時期を逃さずに食べ始められるように定期的に確認を行っていくことが大切です。まずはご相談ください。
食物経口負荷試験について(予約制)
水曜日と金曜日の午前中に行っています。
食物アレルギーの原因となる食べ物を実際に食べてみる試験です。
診断、食べられる量の確認、治ったかどうかの確認のために行います。
具体的には、まず外来で詳しくご説明し、予約をお取りします。電話予約はできません。
当日、書類や負荷する食品を持って午前8時50分に来院していただきます。
強い症状は食べてから2時間以内に出ることが多いので、12時までは院内で観察します。症状が出た場合は必要な治療をします。
午後もお家で観察できるように1日余裕をもってください。
経口免疫療法
食物アレルギーでは、残念ながら、5歳を超えるくらいになっても、少量も食べられない方がいらっしゃいます。
経口免疫療法は待っていても治りそうもない方への積極的な治療であり、よい結果も多く出ています。
広く行われていますが、位置づけとしては研究的な治療で、基幹病院で行うものであると考えています。
対象となる方は継続して外来へ通院されている方なので、時期が来たらご説明し、ご希望があれば藤田医科大学ばんたね病院などへご紹介しています。
スギ、ダニの舌下免疫療法について
アレルギー性鼻の治療です。 5歳以上の方が対象です。
シダキュア®(スギ) ミティキュア®(ダニ) を使っています。
参照→鳥居薬品ホームページ
利点は、唯一根本的な治療であること、皮下免疫療法に比べ、強い過敏症状を起こしにくいことです。
難点は、口の中がかゆくなるなど軽い過敏症状がある、必ず全員効くわけではない、運動や入浴の制限がある、体調不良時や過敏症状の対処法を知っておく必要がある、中断が多いことです。
スケジュール
①問診、診察、検査でスギやダニアレルギーを確認します
②開始日(午前か昼):院内で服用後、30分間様子を見ます
③1週間後(午前か昼):問題がなければ通常量に増やします
④4週間ごとに来院していただき、処方します。3年から5年間続けます。夕診でも処方しますが、中断をできるだけ避けるために、次回予定日をきっちり決めて来ていただいています。
注意
スギの舌下免疫療法は、スギ花粉の飛んでいない6月から12月の初旬に始めなければなりません。
喘息のコントロールが悪い時にはできません。
スギ、ダニとも妊娠中に治療を始めることはできません。