立った、立ったわ。みて、おじいさん。

毎年、クリニックちあきには4月の晴れた風の穏やかな金曜日になると、うわさを聞き付けた同志たちがどこからともなくたくさん集まります。

今年は4月14日が決行の日となりました。
そして午前の診療が終了すると、こんなやりとりをするのです。

「みなさん、今日はお集まりいただきありがとうございます。ところでこの中にサイヤ人、胸に7つの傷のある男、もしくはパーマンセットを持っている人がいたらすぐに名乗り出なさい。」

心得たベテランさんが答えます。

「ドクター、あいにく我々はごく普通のMRでございます。」

「それならみんな、オラにちょっとずつ元気を分けてくれ。」

後ろのほうに控えた新入社員のMRさんたちがひそひそとささやきます。

「元気玉だ、元気玉だ。」

「ついに先生、元気玉を出すんだ。」

「ヤバい、俺元気玉見るの初めてかもしれん。」

「すいませーん、上着は脱いでいったほうがいいんでしょうか?」

「ああ、それなら脱いだついでに正義の味方に変身してくれると助かるよ。」

こうしてクリニックちあきの半端ないこいのぼりポール(約12m)は今年も立ったのです。

ご協力いただいた皆様本当にありがとうございました。

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