構想から数えるとおよそ1年という悠久の時をかけて紡ぎ出された2023年ド版のインフルエンザワクチンが、ついに旬を迎えました。あの老若男女を問わず屈強な者たちですらパタパタと倒れていった今年の猛暑、酷暑の中、選ばれしひと握りのエリート鶏さんたちの献身的な御協力により今年もできました。今年のワクチンはここ数年の中でも豊作とのことで、量量ともに潤沢な用意が可能となっております。おかげさまで当院でも現在お問い合わせ殺到ちゅうです。
さて、その人気のワクチンでございますが、僭越ながら皆様に先駆けてワクチンに関しては素人同然の出来損ない目がお先に失礼いたしますとテイスティングさせていただきました。例年と比べると幾分か酸味が少なく感じたものの、国産ワクチンの独特な特徴でもあるまろやかさとともに、安心安全の清々しいスッキリとした味わいを感じました。間違いなく後世において評価される年になったと自負しております。
今年の特徴はスクール関係者を中心にすでにインフルエンザの流行が見られるということです。そうそういつまでもコロナの天下と思ったらおおまちがいだゾ!?とばかりに白組インフルエンザの勢いが日に日に増して今や一進一退。勝負は最後の大将戦で決着をつけるっ!そんな状況になりつつあるようです。そんな中、お弁当はいつ…もとい、インフルエンザのワクチンはいつ打つべきかと悩んでおられるかたもあるかも。「わかりません。」。。。先に結論を言うとわかりません。それはそれこそ後世の人が振り返ってはじめてわかることなのであります。が、しかしすでに流行っているというのならば今年は早いとこうつのが乙とばかりにサキガチ勢が続々とご来院いただいております。
そんな中よくある話。「あのー、この耳のうしろから首筋にかけてなんかできててかゆがるんですけど…」と。ああ、つまりこの寒暖の差が激しくなるこの季節というか、季節と季節の変わり目というか、ローテーションの谷間というか、つまりカンソウする季節になってきたんですね。カンソウする季節にヒトはかならず3つのことを気をつけていただきたい。よいか、必ずダゾ。大切なことなので、1回しか言わないからよく聞いてメモしてください。(メモ、メモ、メモるんだ。)
1つはお肌のカンソウ。ワクチンのあとによろしかったら外用薬をお出ししましょう。耳までたっぷりぬって、お好きなだけはちみつかけて、さいごにパラパラとシナモンシュガーをまぶしたら、きっと幸せなキモチになりますよお。国内に数台しかないビガン器とか、先代から継ぎ足し継ぎ足し作ってきた秘伝のホシツクリームとかは残念ながらうちにはございませんが、通常より濃い目のワセリンとか、あのみんな知ってるピンクいやつとか各種取り揃えたモノホンの「医薬品」を処方することができます。
2つめはのどです。のどのカンソウです。ボンクレショウガツのクレとショウガツが近づいています。カラオケに行ったり、檀家でお経を上げたり、ひょっとするとクリスマスには讃美歌を歌う機会もあることでしょう。咽喉には酷な季節です。そんなときはお部屋を加湿してください。ナントカクラ☆スターとかやらで、壁が結露でビッタビタになるくらい(室内湿度60%over)加湿したら、きっとお医者イラズです。
さいごに3つ目は…(あとひとつ、あとひとつ、んー、、、(-_-;)考えちゅう)、か、か、火事に気をつけてください!!特に加納マンバはあの太くて立派な、お大根がキリボシダイコンになってしまうほどの冷たい乾いた風が吹き荒みます。火の始末を間違えようものなら貴方のうちの裏の空き地の草ボウボウがえらいことになります。タバコの火も心配です。貴方の健康のために吸いすぎには十分気をつけていただきますようヨロしくお願いいたします。