畑にオボンはないのだよ。

毎回毎回、1年後の予約をしてお帰りになるご先祖様がいらっしゃる以上、毎年毎年、オボンはやってくるのである。オボンが来ればボンボヌールで親族人数分のファンシーを買って帰省するのが俗人のオボンじみたオボンであろう

が、しかし、うちの師匠がおっしゃるには「畑にはボンも正月もない」のである。それはうちのような「猫の額」ほどのはたけであってもしかりである。とはいえ例年8月ともなると暑さと蚊にまいってしまって手つかずの無法地帯となるのであるがそれでも今年はえらく元気なのがいる。きゅうりとゴーヤだ。

2024猫の額無法地帯どうなってるんだろうな~

きゅうりは通常の3倍の値段する接ぎ木苗とやらで名前は「夏すずみ」だったかな?うっかり外来でよし子さんにそのことしゃべったら「センセイはええねえ。うちは普通の100円の苗だに、お金もちはええねえ。」とずっーとエターナルに言われるようになった。あのー、200円しか違わないんですけど…。そのへん、失敗の許されない貧乏暇なしドクターのキモチは言ってもなかなか分かってはもらえないので「あーそうなんだねー。」とあえて争わないようにしてる。

ゴーヤは野良のゴーヤである。それこそタダである。植えた覚えもないのに時々出てくる奴だ。そんなことあるの?と言われるが、シソの大葉もうちでは雑草のごとく生えてくる。まあそんなゴーヤが1本だけ畑の隅っこから出てきたんで「そこではひもじかろう」と割といいとこに植えなおしてやったら他の者を凌駕する勢いでフェンスいっぱいになってしまった。

さて、皆さんは「きゅうりジゴク」というものを御存じだろうか?きゅうりというのはものすごく大きくなる。あっという間にである。1日でも取り損ねると2の腕くらい、2日損ねたらだいたい四頭筋くらいになりとても食べきれるようなものではない。なので毎日収穫しなければならないのであるが数も1日でこれである(↓)。きゅうりの漬物、かっぱ巻き、きゅうり(だけ)サンド。どなたかこれ以外に大量消費できる方法をご存じでしたら絶賛アイデア募集中である。

そこに今年は「ゴーヤウリづくしSALE」まで加わってしまった。うちのゴーヤってあのノラの子の1本だけだよね?なのだが1日でこれである(↓)。13本?だと!?13本のゴーヤがたった1日で?うちの畑のゴーヤちゃんは化け物か?昨日買ってきたパリジャンの数と変わらんじゃん。と親族一同ゴーヤチャンプルづくしである。(辟易のたたかい?)なんくるないどころではない。お供えだってちゃんぷる。そろそろ向こうの世界からもなんか言われそうである。

今年はこれでお帰りになってね。助けると思って!!

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