コロナワクチンは3回目でキメル

う、ぅぅぅ…。ここはいったい?

確かワシはあの正義の魔王とそのしもべたちを相手に戦っていたはずだが、どうやら互いの巨大な衝撃波によってこんなところまで飛ばされてしまったものらしい。幸いおおきなけがなどはしていないようだが、はずみで電話機もどこかに落としてしまったものらしい。

「これでは部下たちとも連絡を取りようもないな。それにしても腹が減った。」

ふとみると広大な田んぼの真ん中、1本のあぜ道の途中に黒い立派な扉がひとつ立っている。そのいかにも場違いな扉には金色の真鍮で出来た取っ手がついていて、一枚の猫の絵をかたどった表札が。

「なになに?『ねこや。』だと。なんでこんなところにこんなものが…。ふん、おおかた黒猫ロデムの仕掛けた罠かなんかであろうがワシにそんなものが通用すると思ったら大間違いじゃわ!!」

おもむろに扉を開けると…「チリン♪チリン♪」

ラングドシャはねこの舌

中から「いらっしゃいませ~。」の声。そしてナース服を着た女子がひとり立っていた。

「ここはどこじゃ?」

「ここはヨーショク屋のねこやでございます。あちらの世界の方たちからはイシ界食堂と呼ばれております。おいしい料理を提供するお店です。」

「ふん、まあよいわ。ちょうど闘いの後で腹が減っておる。なにか食わせてくれ。」

「それでは、お好きなお席へどうぞ。サービスの水とおしぼりでございます。ちなみに当店では風邪薬と湿布薬はサービスではございませんのでよろしくお願いいたします。お客様は東いちのみや語はお読みになれますか?」

「うむ。無論じゃ。」

「それではこちらがメニューになります。」

ふむ。ヨーショクヤの割にしては品数が少ないの。はっきり言ってこのサービスランチしかないではないか。まあ、この第6波のランチ時では仕方があるまい。

「おい、給仕。」

「はい、ただいま。」

「この『本日のシェフのきまぐれ特性ランチ』の「Fishコース」と「Meatコース」はなんじゃ。」

「はい。今日のFコースは『コミナティのカルパッチョ』、Mコースは『スパイクバックスの生姜焼き』となります。」

「うむ、それではこのFコースをひとつ。濃いめでな」

「かしこまりました。」

しばらくして「あのお客様、大変申し上げにくいのですがあいにく本日のFコースは売り切れになっておりまして…。」

「なんだってー。うむ。が、しかしワシも今日は予約を取ってきたわけではない以上、仕方あるまい。ではこちらのMコースに変更じゃ。」

「あのお客様、これは関係者の方にあくまで形式的に伺っているのですが、お客様、クーポン券はお持ちでしょうか?」

「クーポン券が必要だというのか!?」

「はい、どうしても必要なんです。」

「ええい、もうよいわ。そのようなものをワシに食わせようとは許せぬ。ワシは帰る。」

「お客様。お待ちください。そのお背中に貼ってあるものは…もしかして。それです!たいへん失礼いたしました。ご本人様確認をさせてください。お名前をお願いします。」

「ユウザンじゃ。」

「ユウザン様ですね。それではご注文承りました。」

にゃにゃにゃにゃにゃー、にゃにゃ、にゃにゃにゃにゃにゃー♪

「お待たせいたしました。こちらが本日の特性ワクチン『スパイクバックス0.25』になります。」

それでは参ります。お覚悟よろしくお願いいたします。Fire!

「うむ。それほどではないな。かたはらいたいわ。」

「ありがとうございました。」

「ちそうになったな。いくらじゃ。」

「今回のワクチンは無料でございます。」

「なに!これほどのワクチンが無料とは。誉めてやろう。よしよし。ではまた来る」

「あの、お客様。4回目は未定でございます。」チリンチリン♪  おしまい

ネコミミサウルス

なお、文中の登場人物、食堂、イシ会、ワクチン等は個人の妄想の中での架空の存在であり、事実とは異なることがありますのでご了承ください。

CA:Fish or Meat?

Guest:Fish please!

CA:Oh No! Meat only!!

みたいなやりとりがあるのかどうかわかりませんが、今のところ年配者の方に関してファイザーもモデルナもワクチンとしてのリスクや効果は同等というのがわたしの聞いている話です。報道では若い男の子に関してモデルナに心筋炎のリスクが高いとされており今後若い人が接種を受けるにあたってファイザーをどうしても必要とされる場面が増えるものと想像されます。何が本業なのかよくわからないけど、テレビのコメンテーターのヒトが言ってたからとか人気があるからというだけで選ぶことができないのが現状です。この状況を打開できるのはアノ人が海外から大量に買い付けに成功するとか、日本人向けの日本人好みの日本人染みた国産ワクチンの開発に成功普及なんていうニュースでしょうか。いずれにしろO株を何とかせないかんという状況なので、今あるもので何とかしようというのは現実的な話だと思います。そのあたりはなんとかご理解いただきたいと思っている次第です。

おすすめ記事