こ、これは…たいへんだ。

先日、ふと、なにをおもったか、あのオレンジ色の箱の中がなんとなーく気になってあけてみたんです。どうしてかというと、あの人(仮名カモさん。)が「センセイ決してこの箱の中を開けてはいけませんよお。救急患者がいるとき以外はあけてはいけませんよお。そうしないと大きな音が出るとか、とーってもおそろしいことがおこりますよお。」と言って置いて行ったからカモしれない。「あけるな危険」と言われて、あけないヒトは愚か者だって、マッチは言ってたよね。たしか。だから今日は一日パンドラ署長になってあけてみた。そしたら…のは・な・し。

なんじゃあ、こりゃー!

なんとその真新しいオレンジ色の箱の中に、俗人には気づかないように細工された2重底。そしてその下から怪しげな白い小さななにかが。「こ、これはもしかして…時限バクダン?」老眼でよく見えんが、「あと5んーにナントカカントカ…」って書いてある―。え、何か私、カモさんのゴキゲンを損ねるようなことしたのかしらん?恨みをかうようなことをした覚えなどないのに、いやむしろ、このオレンジ色の機械だって何かあった時、こんなこともあろうかと思って、JUST IN CASE でカモさんから あえて新品を購入したというのに。「うちに中古のなんてありませんよ。」と言われてあえて新品を購入したのに。ひょっとしてアマゾンのネットで買えるヤツと比べて「もう少し安くしといてよー。」と値切ったのがいかんかったの?いずれにしろもう時間がない。このままでは、一刻も早く解除しないとクリニックごと爆発してしまう。そう思った私は昔みたGメン75をポワポワと思い出しながら(ここで昭和のMRさんは回想シーンを入れてください。)今度は決死のバクダン処理班エージェントになったのである。

なになに「本製品は、Auto…自動で、これより5分後に~~ナントカカントカさせていただく。。。。だと。」

「みんな、あとはオレに任せてさがってな。だいじょうぶ。もしお互い無事だったら、あの約束の地でいっしょにたまごかけごはんでも食うか♪」鉄板なフラグをしっかり立てて(他にだれもいないんだが…)ひとり作業に入った。苦労してして、ようやく裏蓋を開けたところ、どうやらあと残ったのはこの二つの線。くり返す。残ったのは赤と黒の2本。これはゴッコ遊びではない。残ったのは赤と黒の2本の線。

どうする。ここで間違えるわけにはいかない。まちがいなく、どちらかが解除で、どちらかがドカンだ。最終トラップは赤と青って相場は決まってる。あれ?赤と黒…???いや、細かいことはこのさいだ。ええと、乙女座の今日のラッキーカラーはなんだったっけ?迷ったら、両方のボタンを同時に押してみればいいって任三郎は言ってたっけ!?よし、面倒だ。こうなったら両方いっぺんに切除だ!(いいのか?)さすがにいくつもの難局を乗り越えてきた私でも手が震える。南無さん。ええいいっ!!。。。。

ぶち。
やったった。

「センセイ、今日のおひるどうします?」「えー、ボクの今日のおなかはうきうき村のたまごかけごはんの気分なんだけどなあ♪」

こうして、今日もクリニックの平和は守られたのでした。めでたしめでたし。

おすすめ記事